欧米の作品とともに日本近代の芸術家たちの表現を追う展覧会『4つの物語 ―コレクションと日本近代美術―』が、6月27日(土)より、川村記念美術館(千葉・佐倉)にて開催される。
本展は、同美術館のコレクションから選んだ欧米絵画を起点とする4つの柱をもとに、それらとの間に影響関係や類同性が見られる明治以降の絵画を並置することで、近代日本絵画の多角的な理解をめざすもの。
梅原龍三郎や山下新太郎が描いた「洋画」をはじめ、原撫松、高島野十郎、比田井南谷などの個性溢れる作品、また長らく展覧会などで公開されることがなかった岸田劉生の作品まで、幅広く近代日本絵画のバリエーションを紹介する。
会期中、同館の学芸員によるギャラリートークや、ガイドスタッフによる全館ツアーなども行われる。さらに、7月5日(日)には、多摩美術大学教授の本江邦夫を招いての講演会を開催。作品に対する理解を深めたい方は積極的に参加してほしい。
※高島野十郎の「高」は旧字体が正式表記になります
『4つの物語 ―コレクションと日本近代美術―』
2009年6月27日(土)~9月23日(水・祝)
会場:川村記念美術館
時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(ただし、7月20日と9月21日は開館)、7月21日(火)
主催:川村記念美術館(DIC株式会社)
(画像上:高島野十郎 《りんごを手にした自画像》1923(大正12)年 福岡県立美術館、画像中:岸田劉生 《麗子座像》1922/25(大正11/14)年 個人蔵、画像下:レンブラント・ファン・レイン 《広つば帽を被った男》1635年 川村記念美術館)