多様な韓国現代美術を紹介する展示『DOUBLE FANTASY』が、7月12日より、香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて開催される。
タイトルの「ダブルファンタジー」とは、現代社会のひとつの断面を表す言葉として用いられている。伝統と革新、人工と自然、現実と虚構、ローカルとグローバルなどの相反するものが、対立でなく共存・混在している状況を示す。
本展では、日本で初めて作品を発表する作家を含む、韓国の若手作家による作品を中心に紹介。ケイ・ディー・ケイによる同美術館を撮影した作品をはじめ、キム・ヘナによるウォールペインティング、イ・スギョン、ヂョン・ヨンドゥらによるインスタレーションなど、谷口吉生設計のスケールの大きな展示空間にあわせた、ここでしか見られない作品が並ぶ。
なお、7月12日には展示作家によるアーティストトーク、9月5日には「アートの生まれるところ」をテーマに日韓の記念対談も行われる。今まであまり馴染みのなかった韓国現代美術に触れる貴重な機会となりそうだ。
『DOUBLE FANTASY -Korean Contemporary Art』
2009年7月12日(日)~10月12日(月・祝)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川・丸亀市)
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)※会期中無休
料金:一般950円 大学生650円 高校生以下・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳お持ちの方は無料
アーティストトーク
2009年7月12日(日)14:00~
会場:美術館2階ミュージアムホール
定員:先着170名
料金:無料
記念対談
「アートの生まれるところ」
2009年9月5日(土)14:00~
会場:美術館2階ミュージアムホール
講師:
キム・ホンヒ(京畿道美術館館長)
小池一子(クリエイティブ・ディレクター)
モデレーター:北澤ひろみ(ナンジョウアンドアソシエイツ)
定員:先着170名
料金:無料
(画像上:Yee Sookyung 《Translated vases》 2009 Courtesy of the artist Photo: Shin oh seok、画像下:Won Seoungwon 《Tomorrow - Village of dogs》 2008)