弱冠27歳の映画監督・内藤隆嗣が、不器用な漁師の恋を描いた作品『不灯港』が、7月18日(土)よりユーロスペースにて上映される。
同作の舞台は寂れた港町。中年の独身漁師・万造は、父親の残した漁船に乗り、毎日沖へ出て網を曳いている。たまの楽しみは、うらぶれたバーで酒を飲むこと。町役場主催のお見合いパーティへ出かけるも、時代錯誤なファッションと寡黙な性格がアダとなり惨敗してしまう。そんなある日、コケティッシュで都会的な魅力を持つ美津子に出会い恋に落ちるが、幸せな日々は長く続かない。
本作は、「ぴあフィルム・フェスティバル(PFF)」のコンペティション部門「PFFアワード」の受賞者のうち、企画コンペで選ばれた監督に製作のチャンスが与えられる「PFFスカラシップ」の第18回作品となっている。ダンディなのに縫物をするなど、強烈なキャラクターの主人公・万造が魅力的だ。「モテない、無骨、野暮」な登場人物たちから連発される、オフビートギャグに身を委ねてみてほしい。
『不灯港』
2009年7月18日(土)よりユーロスペースにてロードショー
脚本・監督:内藤隆嗣
キャスト:
小手伸也
宮本裕子
広岡和樹
ダイアモンドユカイ
麿赤兒
(画像:©PFFパートナーズ)