7月17日(金)より東京国立近代美術館フィルムセンターにて行われる、『第31回ぴあフィルムフェスティバル』東京会場のコンペティション部門や招待作品部門の詳細が明らかになった。
コンペティション部門の「PFFアワード2009」では、粒ぞろいの入選作16本が上映される。大半の監督が20代で、その勢いで観る者を圧倒してくれそうだ。
招待作品部門では、新作『チェンジリング』、『グラントリノ』で多くの観客に圧倒的な感動を与えたクリント・イーストウッドの出演作や監督作17本を上映。イーストウッドが大部屋俳優から大監督に至るまでの道のりを追う、充実した特集となっている。
また、「松竹ヌーヴェルバーグ」と呼ばれ、1960~70年代の映画人に深く影響を与えた大島渚の作品を、黒沢清や是枝裕和、若松孝二らが分析する「大島渚講座」も開かれる。現役の映画人の講義を聴ける貴重な機会となるだろう。
さらに、第29回PFFアワードにてグランプリを受賞した石井裕也の、第19回PFFスカラシップ作品『川の底からこんにちは』のワールドプレミア上映も行われ、今年も盛りだくさんの映画祭となりそうだ。
なお、東京国立近代美術館フィルムセンターでは6月30日(火)から7月24日(金)まで、『ぴあフィルムフェスティバルの軌跡 vol.2』も開催される。平野勝之の『愛の街角2丁目3番地』、矢口史靖の『雨女』、中村義洋の『五月雨厨房』など、普段なかなか観る機会のない幻の傑作に触れる絶好のチャンスとなっている。
『第31回ぴあフィルムフェスティバル』
東京会場
2009年7月17日(金)~31日(金)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール
全席指定制、定員310名
※8月1日(土)~5日(水)まで引き続き『第31回PFFスペシャルプログラム』実施
問い合わせ:PFF事務局 03-3265-1425 (平日10:00~18:00)
(画像中:『絞死刑』監督:大島渚、画像下:『愛のそよ風』監督:クリント・イーストウッド)