348年の歴史を誇る世界最古のバレエ団、パリ・オペラ座の知られざる素顔を明かした『パリ・オペラ座のすべて』が、今秋Bunkamura ル・シネマほか全国で順次ロードショーされる。
これまで謎のベールに包まれていた同団体の全面協力のもと、135日間にわたって密着取材を敢行したのは、「現存する最も偉大なドキュメンタリー作家」と称えられる米国の巨匠、フレデリック・ワイズマン。エトワール(「星」の意)と呼ばれる最高位のダンサーたちの公演風景や、日常的な創作過程を間近でカメラに収めた。また、華やかな舞台を支えるスタッフたちや、経営をめぐる会議、資金を得るための広報活動、ダンサーたちとの待遇をめぐる交渉など、企業としてのパリ・オペラ座の顔も赤裸々にされる。
さらに驚かされるのは、スクリーンに突如現れる、屋上と地下に眠る「秘密」だ。幾世紀も生き続けてきたパリ・オペラ座の、悠久の歴史を味わう、贅沢な時間を過ごしたい。
『パリ・オペラ座のすべて』
2009年秋、Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー
監督:フレデリック・ワイズマン
キャスト:
ニコラ・ル・リッシュ
マチュー・ガニオ
マリ=アニエス・ジロほかエトワール 全員
ブリジット・ルフェーブル
パリ・オペラ座職員
配給:ショウゲート