日本文学振興会が主催する第141回芥川賞・直木賞の選考委員会が、新喜楽(東京・築地)にて開かれ、芥川賞に磯崎憲一郎の『終の住処』(新潮6月号)、直木賞には北村薫の『鷺と雪』(文芸春秋)が選ばれた。
磯崎憲一郎は1965年生まれの作家。2007年に『肝心の子供』でデビューし、翌年の第139回芥川賞では候補作として『眼と太陽』が選出されていた。
対する北村薫は、代表作『スキップ』などで、直木賞最終候補作に6度選出されており、今回が待望の受賞となった。
贈呈式は8月21日に東京・丸の内の東京会館で開催。式では正賞の時計と副賞100万円がそれぞれ贈られる。