1977年生まれの女性アーティスト、松原慈による展覧会『PUBLISHED』が、本日7月29日より吉祥寺のArt Center Ongoingにて開催されている。
東京大学大学院学際情報学府、そしてロンドン・バーレット建築学校の両校にて修士号を取得した松原は、在学中から世界各地の展覧会に参加するほか、展覧会場の空間構成およびアートディレクションを手掛けている。また、複合的な領域で活動する「assistant」の創設メンバーとしても知られている。
松原の作品世界からは、建築という土台・手法の上に美学や社会学、音楽など多岐にわたる領域の思考方法を見て取ることができる。複合的に提示される作品空間は、分野や領域がもっている「区切り」が融解しているかのような印象さえ受けるだろう。
会場にはある秩序にそって提示されるイメージオブジェの数々が堪能できるだろう。「存在の不在」を観る者に問いかける松原の新しい試みの目撃者になってみてほしい。
松原慈
『PUBLISHED』
2009年7月29日(水)~8月9日(日)
会場:Art Center Ongoing(東京・吉祥寺)
時間:12:00~21:00
定休日:月・火
料金:無料
オープニング レセプション
2009年7月29日(水)19:00~
OPEN CINEMA| 特別上映会
2009年8月1日(土)19:00~
上映作品1:『MY IMAGINARY LAGOS|私の(架空の)ラゴス』(2009, 松原慈,
日英)
上映作品2:『比較的短い時間単位内の数人の人物の通過について』
(1959,ギー・ドゥボール, 仏)
料金:1,000円(2作品同時上映、1drink込み)
DISTRACTED TEA PARTY|落ち着かないお茶会
2009年8月8日(土)16:00~
ゲスト:荏開津広(音楽評論家)
料金:1,000円(1drink込み)
Pre Ongoing School|レクチャー
2009年8月9日(日)15:00~
料金:1,500円(ケーキとドリンク付き、先着30名)
(画像上:本展DMイメージ、画像中:『BOOJUM』(2008-2009年)Photo: Martin Holtkamp、画像下:『A PAINTING STANDING ON A SMALL STAGE』(2008年)Photo: Sebastian Mayer / AEIOU)