生まれながらに家族を救うために作られた「命」の思いとは、『私の中のあなた』

実話を基に著した同名ベストセラー小説が原作の映画『私の中のあなた』が、10月から全国ロードショーされる。

主人公は13歳の少女、アナ。彼女は白血病の姉・ケイトに臓器を提供するドナーとして遺伝子操作でこの世に生まれたデザインベビーだった。小さい頃から姉を救うために体のあちこちを切り刻まれていたアナだったが「ケイトに生きてほしい」という願いは、家族の揺るがない願いだと思われていた。

しかし、アナは姉のために手術を受けることを突如として否定し、自分を「作り出した」両親を訴訟する。いったいアナはなぜ大好きな姉を救うことをやめることを心に決めたのか。彼女の決断の裏には驚くべき事実があった。

監督は、実生活で心臓病を抱えた娘を育ててきたニック・カサヴェテス。身近に感じてきた問題だからこそ、シリアスな描写になり過ぎないように繊細な優しいタッチで家族の思いを描いている。

母親のサラには15年のキャリアの中で初の母役となったキャメロン・ディアス。また、アナ役を『リトル・ミス・サンシャイン』でオスカーにノミネートされたアビゲイル・ブレスリン、ケイト役をソフィア・ヴァジリーヴァが演じる。

母はアナに無理を押し付ける権利があるのか、ひとりの子供を助ける目的のために別の子を産むことは倫理的に許されるのか、などあらゆる疑問を投げかけながら強い家族愛を描写した衝撃作だ。

『私の中のあなた』

監督:ニック・カサヴェテス
原作:ジョディ・ピコー『わたしのなかのあなた』

キャスト:
キャメロン・ディアス
アビゲイル・ブレスリン
アレック・ボールドウィン
ジェイソン・パトリック
ソフィア・ヴァジリーヴァ
へザー・ウォールクィスト
ジョーン・キューザック

配給:ギャガ・コミュニケーションズ

(画像:©MMIX New Line Productions,Inc.All Rights Reserved.)

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