太田出版から季刊雑誌『atプラス』が、8月5日に新創刊される。
太田出版は『atプラス』に先立ち、オルター・トレード・ジャパンが発行していた雑誌『at』をこれまで発売しており、今回創刊される『atプラス』は、オルター・トレード・ジャパンとの契約終了に伴い、太田出版が発行元として内容を一新。新創刊に至ったもの。
同書のテーマは、事象を原理的な思考と歴史性から読み解く「思考」と、さまざまな人々の協同から生まれる「活動」。皮相的な分析とは一線を画した「モノゴトを根本的にとらえなおす」ことを基に、活発的に問題提起を行うという。
新創刊号では特集「資本主義の限界と経済学の限界」を軸に、経済学者の岩井克人による資本主義の原理的考察から明らかになる「資本主義の不都合な真実」とその不都合を乗り越えるための「倫理」や、湯浅誠と白石嘉治による「市場」論理に対抗する市民社会を作り出す活動のあり方などが記されている。また、岡崎乾二郎(造形作家、批評家)、柄谷行人(批評家)、鈴木一誌(ブックデザイナー)らによるコラムも掲載される。