渋谷慶一郎が、9月11日(水)にニューアルバム『ATAK015 for maria』をリリースする。
渋谷は、音楽家としての活動ほか、レーベル「ATAK」の主宰、サウンドインスタレーションの発表などで、常に電子音楽の最先端を開拓してきた存在。また、ピアニスト・高橋悠治とデュオ作品をリリースしたほか、先日の相対性理論の自主企画「解析 I」にも招かれるなど、様々な層から支持されている。
約2年7ヶ月振りのフルアルバムとなる今作は、三次元立体音響CDとして話題を呼ぶなどしたこれまでの作品と違い、自身が作曲・演奏したピアノソロによる完全なアコースティックアルバム。アルバムタイトルにもなっている「for maria」は、渋谷の亡き妻であるmariaに捧げるという意味を持っているという。
「シンプルな構成だが<楽曲>としての高い精度とともに、音響的な精度を同時に実現する」という部分に徹底的にこだわった結果、まったく新しい印象のピアノアルバムに仕上がった今作は、渋谷自身、「こんなに音がいいピアノのCDを僕は知らない。今聴きたい音が全部入っている」と語っている自信作だ。