株式会社エニグモが提供するオンライン雑誌販売・閲覧サービス『コルシカ』が、全ての雑誌販売を中止した。
『コルシカ』は、購入した雑誌をスキャンした電子データをネット上で閲覧することができるサービス。場所をとらずに書籍の保存が可能な点や、インターネット環境があればいつでも読むことが可能になることなどをメリットとしてあげていた。しかし、運営元のエニグモが、各出版社からの利用承諾を得ずに独自でスキャンしたデータを提供していたことから、出版社をはじめ、日本雑誌協会などから著作権侵害行為としてサービスの即時中止が要請されていた。
これに対してエニグモは、雑誌の販売要請を求める出版社もあることから、サービス自体は継続することを発表。今回の販売中止については、法律的な解釈の相違はあるものの、要請と見解を真摯に受け止めたとしている。また、今後は会員出版社と個別協議のうえ、販売承諾を得られた出版物に関してのみ販売するという。