様々な演劇的実験を繰り返してきたPort Bの最新公演『個室都市 東京』が、11月15日から11月22日まで上演される。本公演は、10月23日から開催される舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョー09秋』の一環として行われる。
これまでにも団地や「はとバス」など一風変わった場所を舞台にしてきた劇団が、今回選んだのは池袋の西口公園。個室をユニットとしたインスタレーションを設置し、訪れた観客はその中で作品を鑑賞することが出来るという仕組みだ。映しだされるのは、池袋西口公園に関わる人たちへのインタビュー映像。都市に潜む様々なプライベート空間への綿密なリサーチや、そこで生活を営む人々への膨大なインタビュー等を経て、「東京のリアル」に迫る。
観客は自分の好きな時間に訪れ、1時間500円で好きなだけ滞在できるシステムとなっている。また、オプションのメニューも用意されており、希望者は池袋西口公園を基点としたツアーに参加することが出来るという。
本作品は、ここ数年、観客参加型演劇を「ツアー・パフォーマンス」と呼んできたPort Bの新境地となるだろう。
『個室都市 東京』
2009年11月15日(日)~11月22日(日)
会場:池袋西口公園
時間:24時間オープン(予定)
構成・演出:高山明(Port B)
料金:1時間500円~
(画像:©Masahiro Hasunuma)