青年団・平田オリザの初期代表作「科学シリーズ」、12年ぶりの全国ツアーが開幕

平田オリザが主催を務める劇団「青年団」の、初期代表作でもある「科学シリーズ」12年ぶりとなる全国ツアーが、11月13日兵庫県伊丹市のAI・HALL(伊丹市立演劇ホール)で開幕する。

猿を人間に進化させるプロジェクトを研究している某国立大学の生物学研究室を舞台に、生命倫理の問題や日本人論、そして現代の若者の姿を鮮明に描き出す「科学シリーズ」。今回は、1990年初演の『カガクするココロ』と1992年初演の『北限の猿』の2本立て公演となっている。

最先端の科学研究と、いつの世も変わらない人間の姿が入り混ざった研究室の日常。若い研究者たちの怠惰で切実な日常を通して描かれる青春群像劇として、あるいは、遺伝子操作やサル学の話題から独自の人間論が展開する新種の空想科学演劇として、さまざまな見方ができる作品だ。

ツアーは伊丹・広島・鳥取・北九州・宮崎を周り、年を跨いで東京での上演も予定されている。現在、大阪大学でロボット演劇プロジェクトに取り組む平田オリザの「「科学」と「演劇」の総合」の原点とも言える、この2作品。ぜひ注目したい。

青年団
『カガクするココロ』『北限の猿』(2本立て公演)

作・演出:平田オリザ

2009年11月13日(金)~11月16日(月)
会場:兵庫 AI・HALL 伊丹市立演劇ホール

2009年11月18日(水)~11月20日(金)
会場:広島 アステールプラザ

2009年11月22日(日)~11月23日(月・祝)
会場:鳥取 鳥の劇場

2009年11月28日(土)~11月29日(日)
会場:福岡 北九州芸術劇場

2009年12月2日(水)~12月3日(木)
会場:宮崎 メディキット県民文化センター 宮崎県立芸術劇場

2009年12月26日(土)~2010年1月26日(火)
会場:東京 こまばアゴラ劇場

(画像:『北限の猿』2005 ©青木司)

  • HOME
  • Stage
  • 青年団・平田オリザの初期代表作「科学シリーズ」、12年ぶりの全国ツアーが開幕

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて