3人の若手写真家による2部構成の写真展『ニエプスの箱・右/左』が、11月6日から馬喰町・CASHIで開催されている。
写真技術の先駆者として知られるニセフォール・ニエプスが、写真を霊力捕獲装置であると夢想していた説がある。シャッターを切るという行為はまさしく捕獲行為であり、写真家達は追憶、空気、光、様々なものをカメラの中に閉じ込め、定着させてきたと彼は考えていたという。
同展では、その写真が霊力を捕獲する装置であるという当時の考えを実証すべく、観るものを揺さぶるような力を閉じ込めた写真達を、同じ作家達により2部構成で展示。まるでレコードのA面とB面のように、作家達の裏と表を見せる試みとなっている。
『ニエプスの箱・右/左』
『ニエプスの箱・右』会期:2009年11月6日(金)~11月14日(土)
『ニエプスの箱・左』会期:2009年11月17日(火)~11月28日(土)
会場:CASHI(馬喰町)
時間:11:00~19:00
休廊日:日・月曜日及び・祝日
出展作家:
杉浦慶太
助田徹臣
村上友重
(画像:杉浦慶太 2009 Pigment-print)