独特な文体と構成力で知られる作家・舞城王太郎が原案を書き下ろした映画『NECK』の製作がスタートしたことが明らかになった。
これまでの舞城作品は「映像化不可能」もしくは「映像化に不向き」と評価を受けることが多かったが、今回の『NECK』は映像化を頭に入れ、2本の新作として書き上げたという。そのうちの1本は2010年2月12日から青山円形劇場で上演される舞台版に、もう1本が本作で映画化となる。
主人公は、独自の研究でお化けを作り出そうとする変わった女の子・真山杉奈。杉奈に恋する大学生の首藤友和は、呼び出された彼女の研究室で大きな木箱の中で首だけ出したままの状態でホラー映画を見させられる。「じゃ、首藤君、たっぷり怖がってね」と杉奈から意味不明な言葉をかけられる首藤。彼が入った箱の正体は、自分の空想が現実化する恐ろしい『ネックマシーン』だった。
映画版のキャストは杉奈役に相武紗季、首藤役を平岡祐太、杉菜の幼馴染で人気作家の越前魔太郎役を平岡祐太、魔太郎担当の美人編集者を栗山千明が演じる。監督の白川士は、テレビドラマ『永遠の仔』『天国の階段』などを手がけており、今回が映画監督として初作品となる。
また、舞台版には溝端が別キャストで登場するほか、板尾創路、森崎博之(TEAM NACS)、鈴木浩介と個性あふれる役者が集結。劇作は『デス電所』の竹内佑、演出を河原雅彦が務める。
映画『NECK』は11月3日からクランクイン、11月末にクランクアップを予定しており、公開は2010年夏を予定している。
『NECK』(映画版)
監督:白川士
原案:舞城王太郎
キャスト:
相武紗季
溝端淳平
栗山千明(特別出演)
平岡祐太
製作:「NECK」製作委員会
企画・制作・配給:アスミック・エース エンタテインメント
『NECK』(舞台版)
2010年2月12日(金)~2月24日(水)
会場:東京 青山円形劇場
原作:舞城王太郎
劇作:竹内佑(デス電所)
演出:河原雅彦
出演:
溝端淳平
鈴木浩介
森崎博之
加藤啓
市川しんペー
板尾創路
料金:前売当日7,000円(全席指定)
チケット一般発売日:2009年12月20日(日)