20世紀ドイツ美術の第一人者として知られるヨーゼフ・ボイスの展覧会『Beuys in Japan:ボイスがいた8日間』が、水戸芸術館で開催されている。
ボイスは、脂肪やフェルト、石といった天然の素材を用いた立体作品や巨大インスタレーションの制作だけでなく、パフォーマンスや、学生・政治家などと活発な公開議論を行うなど、思想家や教育者、社会活動家としても人々に影響を与え続けたアーティストだ。
彼は1984年に来日した際、たった8日の間に展覧会やパフォーマンス、学生との対話集会、レクチャーなど、様々な芸術活動を展開し、日本のアート界に賛否両論を巻き起こした。
同展では、25年ぶりに発見された来日当時に制作されたドキュメンタリーの未公開映像のほか、250点以上のマルティプル作品、ボイスの足跡を示す展覧会やパフォーマンスのポスター、来日時に交流があった日本人評論家やアーティストのビデオインタビューなど、貴重な作品や資料が公開される。
8日間という短い時間の中に凝縮された日本との交流を通して、ボイスの作品や活動を読み解くことができるだろう。
『Beuys in Japan:ボイスがいた8日間』
2009年10月31日(土)~2010年1月24日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日、年末年始12月27日(日)~2010年1月4日(月)但し、11月23日、2010年1月11日(月・祝)は開館、翌11月24日、2010年1月12日(火)休館
料金:一般800円