メキシコ出身監督たちによって立ち上げられた製作会社「チャ・チャ・チャ・プロジェクト」の第1弾作品『ルドandクルシ』が、2010年2月から公開される。
「チャ・チャ・チャ・プロジェクト」とは、映画『21グラム』の監督であるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の監督アルフォンソ・キュアロン、『パンズ・ラビリンス』の監督ギレルモ・デル・トロが、メキシコ映画界の底上げと次なる才能のサポートを目指して立ち上げた会社。『ルドandクルシ』は、映画『天国の口、 終りの楽園。』の監督であるアルフォンソ・キュアロンと共同で脚本を手がけたカルロス・キュアロンの本格的な初監督作となる。
主人公はメキシコの田舎のバナナ農園で働く兄のベトと弟のタト。それぞれが、スペイン語で「タフな乱暴者」を意味する「ルド」、「ダサい自惚れ屋」を意味する「クルシ」と呼ばれているダメ兄弟だ。そんな彼らはふとしたきっかけでプロ・サッカー選手として成功をおさめ、これ以上は望めないほど順風満帆の人生を手に入れる。しかし、タトは宝くじ番組のセクシーMCに翻弄され、ルドはギャンブルと麻薬に溺れてしまう。そんな2人に再び人生の大きなター二ング・ポイントがやってくるが・・・。
主人公となる凸凹兄弟を演じるのは『天国の口、終りの楽園。』で、大人になる前にひと夏を体験する幼馴染みを演じて以来の再共演となるガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナ。軽快なコメディタッチで描かれながら、農村から都市部への労働者の流入、サッカーの裏世界が社会に及ぼす影響などのメキシコの現在を映し出すリアリティを併せ持った注目作だ。
『ルドandクルシ』
2010年2月、シネマライズ、新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:カルロス・キュアロン
プロデューサー:
アルフォンソ・キュアロン
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
ギレルモ・デル・トロ
キャスト
ガエル・ガルシア・ベルナル
ディエゴ・ルナ
ギレルモ・フランチェラ
ドロレス・ヘレディア
アドリアナ・パズ
ジェシカ・マス
配給:東北新社
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