シンガーソングライター・まつきあゆむが、ニューアルバム『1億年レコード』の発売と、新しい音楽活動の基盤となる「M.A.F(Matsuki Ayumu Fund)」の設立を発表した。
M.A.Fとは、まつきが考案した従来の大規模音楽ビジネスの枠組みとは全く異なる新しい音楽ビジネスの仕組みのこと。まつきの言葉では「素晴らしいと感じた音楽とかアイデアや「体験」自体にフェアに対価を払う事ができる、当たり前で健全なシステム」と表現されている。
同システムでは、音楽活動資金をリスナーからダイレクトに寄付で集め、その収支を全てウェブ上で明記することを宣言。寄付の額はもちろんのこと、音楽のための機材購入やその理由まで明らかにする徹底ぶりだ。公開方法はウェブサイトやtwitterを予定しているという。
この試みについてまつきは「リスナーと音楽家で限りなくダイレクトに行われて、間でよくわからない場所へ資金が還元される事なく自分自身に戻ってくる仕組みが欲しいなとずっと思ってました。素晴らしいと感じた音楽とかアイデアとか「体験」自体にフェアに対価を払う事ができる、当たり前で健全なシステムを自分で作ってそれを堂々とやろう。」とコメントしている。
また、リリースが発表された約1年7ヶ月ぶりとなる新音源『1億年レコード』には、まつきによる企画「新曲の嵐」で発表された楽曲を含む全28曲を収録。同音源もまつきの信念に基づき、流通や店舗を通さず著作権も自ら管理のもとで販売。購入にはウェブサイト上からのメール予約が必要となっており、音源はデータダウンロード形式で直接リスナーに届けられるという。なお、この販売データにはジャケットやクレジットなど、28枚の歌詞がデザインされた画像ファイルが付属する。
様々な可能性を秘めたこの試みに対してまつきは「マフは全然閉じてるイメージじゃなくて、大きなネットワークになった時きっと想像超えて素晴らしいことが起こるって期待を込めてます。全てにおいて自由だからやっていけない事なんかないし、むしろ自分で決めるし。あと、とにかく未知数で楽しそうだし。音楽で世界なんか変えなくていいから、自分たちから見える景色の色を変えていこうと思ってる。大失敗したって全然気にしないし、どう転んでもきっと音楽になって帰って来る。確かにこの世からスーパースターはいなくなったかもしれないけど、大事な物はこれからどんどん増えてく気がする。」と前向きなコメントを発表。
なお、M.A.Fの特設サイトではさっそく残高が公開されている。常に自らの信念を持ち、それを実現するべく行動を続けてきたまつきの動向に、今後も注目が集まりそうだ。
※情報配信後に音質が変更になりました
まつきあゆむ
『1億年レコード』
2010年1月1日発売(ダウンロード形式)
価格:2,000円(税込)
mp3形式 320kbps
収録曲(曲順未定):
フューチャーインザスカイウィズダイアモンズ
終末の終末
春の妄想癖
チェンジ!チェンジ!チェンジ!
伝言掲示板
ブラインドガール
ツアーソング
マジカルヒストリーアワー
プリーズクラップユアハンズクラブ
顔
スペースオデッセイ
トラディショナル逆回転
RevolutionNo2010
2010年音楽の旅
いわゆるワールズエンド
6月の
帰れない二人
BEDTOWN BLUES
コンプとリミッター
カムバック
ツキノワグマ
26
1億年物語
アカシックレコード
時代の壁を飛び越えよう
アルテマ
ラブソング
OKソング
※ジャケットやクレジット等と28枚の歌詞がデザインされた画像ファイルが付属