オランダ有数のグラフィックデザインスタジオ「Thonik」による展覧会『en』が12月15日から東京・青山のスパイラルガーデンで開催される。
自由で挑発的、そしてユーモア溢れる批判精神が特徴といわれているオランダのデザイン。その中でもThonikのデザインは、明快なグラフィックとビビットな色彩で人々を惹きつける魅力で知られる。
彼らは、プロジェクトに対して徹底的かつ倫理的に突き詰めることで、一定のルールを構築しながらデザインする独自の手法を兼ね備えている集団だ。グラフィックだけでなくCMやイベントを含む立体的なコミュニケーションまで広がるそれらの仕事は、ユトレヒト美術館、ボイマンス美術館、ヴェネチアビエンナーレ建築展などのビジュアルアイデンティティや、オランダ社会党の選挙キャンペーンなど、多数の公共機関・文化施設で見ることができる。
日本で初めての個展となる同展では、空間全体を変容させるダイナミックなインスタレーションを展示。また、彼らが東京のカルチャーで特にインスピレーションを受けたという「食」にフォーカスした仕掛けも展開する。さらに過去に制作されたグラフィックのアーカイブや、CMやウェブサイトなどの媒体を横断したコミュニケーションデザインのアーカイブも紹介するという。
展覧会タイトルにある「en」は、オランダ語で「~と(and)」を意味しており、日本語の「縁」という言葉から発想を得たもの。デザインを通じてダイレクトなコミュニケーションを仕掛けるThonikの世界をぜひ体感してほしい。
Thonik Exhibition『en』
2009年12月15日(火)~12月29日(火)
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
時間:11:00~20:00
料金:無料
関連イベント
対談
『Thonik×デザインジャーナリスト川上典李子』
2009年12月15日(火)
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
時間:18:30~20:00
『Thonikによるギャラリーツアー』
2009年12月16日(水)
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
時間:18:00~19:30
トーク、ギャラリーツアー参加希望者はメールで申し込み、詳細はスパイラルウェブサイト参照。
※定員がいっぱいになり次第、受付終了