ジブリ最新作は『借りぐらしのアリエッティ』、新人監督で英文学映画化

スタジオジブリが新作映画『借りぐらしのアリエッティ』を来年夏に公開することがわかった。

ジブリの長編劇場アニメーション映画としては2008年『崖の上のポニョ』の以来となる同作。1953年に発表されたイギリスの女性作家メアリー・ノートンによる児童文学『床下の小人たち』が原作となっており、さまざまな生活品を拝借しながら人間の家の床下で暮らす小さなアリエッティ一家が、その家に引越してきた男の子に姿を見られたことから起こる騒動を描く。

オフィシャルウェブサイトに掲載されているスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫のコメントによると、『床下の小人たち 』の映画化は、宮崎駿と高畑勲が40年近く前に考えた企画とのこと。鈴木が宮崎に対してなぜ今のタイミングでの映画化なのか聞いたところ宮崎は「この話の中に登場する「借りぐらし」という設定がいい。今の時代にぴったりだ。大衆消費の時代が終わりかけている。そういうときに、ものを買うんじゃなくて借りてくるという発想は、不景気もあるけど、時代がそうなってきたことの証だ」と語ったという。

監督は、同作がデビュー作品となる米林宏昌。なお、宮崎駿も企画として名を連ねている。
なお、12月19日からは、セシル・コルベルが歌う主題歌“Arrietty's Song”の配信もスタート。作品の世界観を音楽から一足早く感じてみよう。

『借りぐらしのアリエッティ』

2010年夏公開予定
監督:米林宏昌
企画:宮崎駿
原作:メアリー・ノートン『床下の小人たち 』
主題歌:セシル・コルベル
アニメーション制作:スタジオジブリ
配給:東宝

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