漫画家・よしながふみの同名漫画を原作にした実写映画『大奥』の公開日が2010年10月1日に決定。二宮和也と柴咲コウが出演することが明らかになった。
『大奥』は、白泉社の漫画雑誌『メロディ』で2004年から連載中の人気漫画作品。謎の疫病によって男の人口が4分の1まで激減した影響を受け、男女の役割が逆転した江戸時代の大奥で渦巻く人間ドラマを描く。1人の女将軍に3000人の美男が仕える男女逆転劇という斬新な設定と、緻密に構成された時代背景が魅力のエンターテインメント作品として話題を呼び、本年度の手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。
映画化されるのは、第1章となる「水野・吉宗編」。二宮が演じるのは、男女の役割が逆転した江戸で、武士道を追い求める青年・水野祐之進。柴咲は、果敢に政治の抜本的改革に挑む徳川第八代将軍となった女傑・徳川吉宗を演じる。初の本格時代劇挑戦、そして初の共演となる両者の化学反応にも注目が集まる。
監督は『木更津キャッツアイ』『流星の絆』など、独特の演出センスが異彩を放つ金子文紀。金子は「「大奥」を初めて読んだときの興奮は忘れられません。一見、男女逆転という“ありえない”世界を描いた、歴史SFエンターテイメントと思いきや、その面白さの上に、人情の機微、男女の哀歓が丁寧に描かれた、とてもリアルな物語でした。“ありえない”を、とても“ありえる”と感じさせてくれる、この作品の持つマジック性、世界観、そして、時代が変わっても世の中が変わっても変わらないモノを大切に描いてゆきたいと思っています。」とコメント。また、製作に映画『雨あがる』『博士の愛した数式』の荒木美也子と、『木更津キャッツアイ』の磯山晶が名を連ねている。
なお、数多の美男が勢ぞろいする大奥の間に女将軍が登場する「総触れ」や、二宮が演じる水野と柴咲が演じる吉宗との一夜となる「夜伽」など、『大奥』ならではの名シーンもストーリーに織り込まれることが明らかになっており、今後の続報にも期待が募る。
※本文内に一部誤りがございました。訂正してお詫びいたします。
『大奥』
2010年10月1日(金)全国拡大ロードショー
監督:金子文紀
脚本:高橋ナツコ
プロデューサー:荒木美也子、磯山晶
原作:よしながふみ「大奥」(白泉社刊)
キャスト:
二宮和也
柴咲コウ
製作:男女逆転「大奥」製作委員会
配給:松竹アスミック・エース
(画像上:©よしながふみ/白泉社)