16世紀のイタリアを代表するバロック絵画最大の巨匠カラヴァッジョを描いた映画『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』が、2月13日から全国公開される。
カラヴァッジョは、レンブラントやルーベンス、ベラスケス、フェルメールといった、多くの芸術家に多大なる影響を与えた画家。ルネサンス文化が終焉した時代において、光と影に込めた激しい感情表現や徹底した写実描写によって、絵画革命を巻き起こした。
同映画では、一瞬も止まることなく闘い描いたカラヴァッジョの38年という短い生涯を追いながら、名画「聖マタイの召命」や「果物かごをもつ少年」など数々の名画誕生の秘密を探る。さらに、カラヴァッジョに魅せられた美しき3人の女性たちの運命、芸術にかける爆発的な情熱、それと対比するように気性の激しさから破綻した私生活など、才能にあふれたカラヴァッジョの人生の光と影が描かれている
監督はアンジェロ・ロンゴーニが手がけ、撮影監督には『地獄の黙示録』や『ラストエンペラー』などでアカデミー撮影賞を3度受賞しているカメラマンのヴィットリオ・ストラーロが担当する。
なお、東京・上野の東京都美術館で1月16日から開催される『ボルゲーゼ美術館展』では、初公開となるカラヴァッジョの代表作『洗礼者ヨハネ』の展示も控えており、カラヴァッジョの絵と歴史に触れることのできるまたとない機会となっている。
『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』
2010年2月13日、銀座テアトルシネマ他にて没後400年記念全国順次ロードショー
監督:アンジェロ・ロンゴーニ
撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ
監修:クラウディオ・ストリナーティ、マウリツィオ・マリーニ
音楽:ルイス・バカロフ『イル・ポスティーノ』
キャスト:
アレッシオ・ボーニ
クレール・ケーム
ジョルディ・モリャ
配給:東京テアトル
(画像:Copyright 2007: RAI FICTION – TITANIA PRODUZIONI – INSTITUT DEL CINEMA CATALA’- EOS ENTERTAINMENT – GTM PRODUCTIONS)