「劇団、本谷有希子」の新作公演が、5月10日からこどもの城・青山円形劇場で上演される。
今年で劇団結成10周年を迎える「劇団、本谷有希子」は、自意識に絡め取られた登場人物を軸に、人間の深層心理をえぐる作品を打ち出している劇団。2007年には『遭難、』で第10回鶴屋南北戯曲賞を最年少で受賞し、昨年は『幸せ最高ありがとうマジで!』で第53回岸田國士戯曲賞を受賞。また、主宰の本谷有希子は小説家としても活動しており、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、戯曲『遭難、』が三島賞候補、『生きてるだけで、愛。』が芥川賞候補にノミネートされるなど高い評価を得ている。
新作公演のテーマは「不道徳」。主演に小池栄子を迎え、人間の本質や純粋な欲望を舞台上に表現するという。本谷は「不道徳的なことに惹かれる。モラルの無い場所にこそ、人間の本能が存在するように思う」と新作への意気込みを語っている。
2004年『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、2006年『遭難、』に次ぐ、青山円形劇場三部作として続報が待たれる。
劇団、本谷有希子 第15回公演
『タイトル未定』
2010年5月10日(月)~6月6日(日)
会場:こどもの城・青山円形劇場
作・演出:本谷有希子
出演:
小池栄子
水橋研二
安藤玉恵
広岡由里子
大河内浩
チケット一般発売日:4月上旬発売予定
(画像:昨年上演された劇団、本谷有希子『来来来来来』 撮影:引地信彦)