映画『かもめ食堂』『めがね』などで知られる監督・荻上直子の最新作『トイレット』が完成。今年の夏から公開されることが明らかになった。
同映画は荻上監督のオリジナル脚本作品。海外でオリジナル脚本の作品を作りたいという熱意のもと、昨年9月からカナダのトロントで撮影された。キャストは、トロントで行われたオーディションによって選ばれた、若手俳優アレックス・ハウス、デイヴィッド・レンドル、タチアナ・マズラニーの3名。共演は、荻上監督作品にすべて出演しているもたいまさこ、さらに映画『西の魔女が死んだ』のサチ・パーカーも謎の女性として登場している。
トロントでマイペースに暮らしていた3兄妹は、母親が生前に日本から呼んだ「ばーちゃん(もたいまさこ)」と日々を過ごすことになる。プラモデルオタクの青年レイ(アレックス・ハウス)、引きこもりピアニストの兄モーリー(デイヴィッド・レンドル)、エアギターで自分のスピリットを表現しようとする大学生の妹リサ(タチアナ・マズラニー)は、ばーちゃんの登場をきっかけに、互いの交流を通じながら少しずつ心の扉を開いていく。
『かもめ食堂』『めがね』に引き続き、フードスタイリストの飯島奈美、衣装の堀越絹衣がスタッフとして参加。その他のスタッフは、若手カナダ人により構成されている。スチールカメラマンは、『イースタン・プロミス』のデイビッド・クローネンバーグ監督の娘、ケイトリン・クローネンバーグ。構想から約5年、荻上監督がどうしても作りたかったと語る家族の絆の物語だ。
『トイレット』
2010年夏、新宿ピカデリー、銀座テアトルシネマ、シネクイントほか全国ロードショー
脚本・監督:荻上直子
キャスト:
アレックス・ハウス
タチアナ・マズラニー
デイヴィッド・レンドル
サチ・パーカー
もたいまさこ
配給:ショウゲート、スールキートス
(画像:©2010"トイレット"フィルムパートナーズ)