豊田市美術館チーフキュレーター、天野一夫によるシリーズ企画展の最後を飾る「『変成態―リアルな現代の物質性』Vol.8 半田真規展」が、2月27日から東京・馬喰町のギャラリーgalleryαMで開催される。
半田真規は、ロレックス文化貢献事業の『ロレックス メントー&プロトジェ アート・プログラム』に日本人として初めて選ばれるなど今後の活躍が期待される若手作家。半田の作品は、様々な風景から受けた感覚や記憶をきっかけに生み出され、屋内外に関わらず常にひとつの世界を圧倒的な完成度でつくりあげられる。決して押しつけがましくないそれらは、感覚が凝縮された異空間として見る者に強い印象を残す。
今回の展示では、ギャラリーの構成を全面的に変えていき、展示空間のあり方や感覚を根本から変化させていく。この世界に存在している限り、全ての人は物事を主観的に認識するということを前提にした、ネガティブな問題提起とは異なる軽やかな飛躍の提案となっている。観るものは閉塞的なアートの枠からの明るい跳躍を感じることができるだろう。
αMプロジェクト2009企画
『変成態―リアルな現代の物質性』 Vol.8 半田真規
2010年2月27日(土)~3月27日(土)
会場:gallery αM
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日
料金:無料
関連イベント
第3回シンポジウム
「近代を遠くながめて」
2010年3月27日(土)
会場:gallery αM
時間:16:00~18:00
パネリスト:
田中正之
金氏徹平
半田真規
天野一夫
料金:無料(予約不要)
(画像:Masanori Handa "study", 2010 ©Masanori Handa)