『VOCA展2010』でVOCA賞を受賞した三宅砂織の個展『image castings』が、ラムフロム・ザ・コンセプトストアのギャラリースペースGALLERY at lammfrommで3月13日から開催される。
三宅砂織は、写真やドローイングなど平面作品を中心に制作を行っている作家。ここ数年で発表した「フォトグラム作品」でも高い評価を得ている。フォトグラムとは、カメラを使わずに印画紙の上に直接対象物を乗せて感光させる写真の技法で、生み出される微妙なグラデーションや独特の奥行、質感が特徴的だ。
彼女の作品に描かれるのは、少女たちがベッドの上でする内緒話やカーテンの裏側で遊ぶ様子など、幼少期の記憶を再現したような夢幻的世界。ふわふわと漂うイメージを、フォトグラムという表現方法で印画紙に流し込むことで、眩い光や空気までをも焼き付けたような幻想的な作品世界を作りだしている。
なお、3月14日からは東京・上野の森美術館で『VOCA展2010−新しい平面の作家たち−』が開催される。こちらもあわせて足を運んでみよう。
三宅砂織個展
『image castings』
2010年3月13日（土）～4月20日（火）
会場：GALLERY at lammfromm（東京・代々木八幡/代々木公園）
料金：無料
（画像上：©Saori Miyake「カーテン、ベッドルーム、ドア」2009 gelatine silver print 80x80cm、画像下：©Saori Miyake 「山、スカート1」 2009 gelatine silver print 35.6x43.2cm）
