吉田晋之介、平子雄一展『Yuichi Hirako : 庭先メモリーズ』が、3月27日までGALLERY MoMo 両国で開催されている。
吉田は、ダムや崖崩れを防ぐ擁壁、あるいはゴルフ練習場といった人工的な造営物をモチーフに描いているが、良い意味でも悪い意味でも造営物を造る人間に興味を持っているという。同展では2009年シェル美術賞展以降の新作油彩5点、旧作油彩数点による構成で作品を紹介する。
一方、平子の作品は樹木に覆われた森を伺わせながら、頭部や手が植物という人間が配され、どこか西洋的な雰囲気を醸しながら描かれた風景も人物も無国籍という印象を持たせている。その世界観は物語性と曖昧さを漂わせ、断定を許さない不思議な世界を垣間見せる。同展では、油彩10点前後と樹木を使ったインスタレーション、木彫作品を展示する。
吉田晋之介展 + 平子雄一展
『Yuichi Hirako : 庭先メモリーズ』
2010年3月6日(土)~3月27日(土)
会場:GALLERY MoMo 両国
時間:11:00~19:00
休館日:日・月・祝日
(画像上:吉田晋之介 「樹海にてII」 2010年 oil on canvas 181.8 x 227.3cm、画像下:平子雄一 「庭先メモリーズ 行進」 2010年 acrylic on canvas 130 x 162cm)