オンライン書店を含む新刊書の書店で働く書店員の投票で選出される文学賞『2010年本屋大賞』の受賞作品が発表された。
大賞に選ばれたのは、2位以下と100点以上の差をつけた冲方丁の『天地明察』(角川書店)。江戸時代を舞台に、「日本独自の暦」を作るという前代未聞のベンチャー事業に挑む新潮流歴史ロマンだ。
今回の本屋大賞には、1157人の書店員がエントリーし、一次投票には全国323書店より385人、二次投票には304書店より350人の投票が行われた。2位には夏川草介『神様のカルテ』(小学館)、3位には吉田修一『横道世之介』(毎日新聞社)が選出された。今後は本屋大賞フェアが全国の各書店で実施される予定となっている。