国際的な写真家グループであるマグナム・フォトに所属するジャーナリスト、レイモン・ドゥパルドンが監督を務めた映画『モダン・ライフ』が、6月26日より公開される。
レイモン・ドゥパルドンは10代の頃から世界中を飛び回り、フランス・ドキュメンタリー界の巨匠と呼ばれる写真家だ。同映画は、ドゥパルドンの出自でもある田舎の農村をライフワークとして10年以上にわたり撮影したもの。
舞台は南・セヴェンヌ村。厳しい山間の土地で必要最小限のモノに囲まれ、自然や動物と共にある生活を営む農民たちは、大規模生産や高齢化・後継者問題で年々減少していた。そんな厳しい状況下で様々な問題にぶつかり、時には弱音を吐きながらも生の自然と向き合い続ける農家たちの真に人間的なモダン・ライフ(現代の生活)を映し出す。
理想と現実の狭間で大きく揺れ動く農民たちの、素朴で昔ながらの生活に表れた人間本来の姿から、一体どんな豊かさを感じ取るだろうか。
『モダン・ライフ』
2010年6月26日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
監督・撮影:レイモン・ドゥパルドン
配給:エスパース・サロウ
(画像:photographs©Raymond Depardon / Magnum Photos)