原案を舞城王太郎が書き下ろしたことで注目を集めている映画『NECK』の場面写真が公開された。
これまで「映像化不可能」とされていた舞城作品だが、映像化を念頭に舞城が新しく書き上げたことで映画化が実現した『NECK』。「人間の想像力」に焦点を当て、恐怖の妄想が現実化するという奇想天外なストーリーが展開されており、今年2月には同じモチーフを用いたまったく別のストーリー版が舞台上演された。映画版のキャストは、風変わりなヒロインの真山杉奈を相武紗季、杉奈に恋する大学生の首藤友和を溝端淳平が演じる。
明らかになった場面写真では、謎の木箱「ネック・マシーン」に入れられた溝端を楽しそうに見つめる相武の姿や、怪しい雰囲気の中で見詰めあう2人の様子が映し出されている。
また、舞城からのコメントも到着。「「笑われたって構わない」という、ネガティブを乗り越えたポジティブさがこの映画の主人公、奇天烈な理論を研究し続ける真山杉奈ちゃんや、ちょっと変な彼女を追い求める首藤友和くん、自分のトラウマを愚直に小説へと仕上げていく越前魔太郎くん、そしておかしな作家を守り荒唐無稽なキャラを愛する赤坂英子さんたちにふさわしいと思います。」「実際のところ夢に向かって頑張ってる姿も言ってる台詞も本物だからこそ馬鹿馬鹿しくて笑っちゃいたくて、いよいよ愛しいものなのです。ぷー馬鹿馬鹿しいと笑いながら愛すべき映画なのです、この『NECK』は。」と作品への愛おしさを語っている。
なお、主題歌はポニーキャニオンへメジャー移籍したばかりのMAGIC PARTYによる新曲“今夜はMAGIC BOX”に決定。「ネック・マシーン」にインスパイアされて書き上げられたダンスチューンに仕上がっている。
『NECK』
2010年8月、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9他全国ロードショー
監督:白川士
原案:舞城王太郎
主題歌:MAGIC PARTY“今夜はMAGIC BOX”
キャスト:
相武紗季
溝端淳平
板東英二
佐藤二朗
渡部豪太
小松彩夏
河西智美(AKB48)
細川茂樹
鈴木一真
温水洋一
板尾創路
栗山千明(特別出演)
平岡祐太
企画・制作・配給:アスミック・エース エンタテインメント
(画像:©2010『NECK』製作委員会)