山下敦弘や石井裕也ら映画監督を輩出した大阪芸術大学映像学科卒業制作展『ダイゲイ フィルム アワードin TOKYO』が、5月29日、30日にシネマート六本木で開催される。
同展は今年で4回目を迎え、高校生や専門学生など学生を中心に大きな反響を呼んだイベント。今年は2009年度卒業制作から厳選された32作品を、2日間にわたり一挙に上映する。
また、今年の特別プログラムでは、映像学科長の大森一樹監督が同学科OBである山下監督ら映像クリエイターとともに、坂本龍一の音楽プロジェクト『にほんのうた』を映像化した作品をいち早く上映。大森監督と同プロジェクトの短編映画を演出した小林聖太郎監督を招き、ここでしか聞けない『にほんのうた』の制作秘話も明かされる。
さらに、今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞とシネガーアワードの2冠を受賞し話題を呼んだ『脚の生えたおたまじゃくし』(前野朋哉監督/2007年度卒業)や、VIPO制作の35ミリ短編映画『ホールイン・ワンダーランド』(清水艶監督/2005年度卒業)など、OB監督による劇場公開前の力作も上映。『脚の生えたおたまじゃくし』上映後には、前野監督と現在公開中の『川の底からこんにちは』の石井裕也監督によるトークショーも行われる。
上映スケジュールなどの詳細は近日公開予定の公式ウェブサイトに掲載されるとのことなので、大阪発の映像・映画の祭典にぜひ足を運んでみてほしい。
大阪芸術大学 卒業制作展
『ダイゲイ フィルム アワード 2010 in TOKYO』
2010年5月29日(土)、5月30日(日)
会場:シネマート六本木
料金:無料
(画像上から:清水艶監督『ホールイン・ワンダーランド』©2010 VIPO、前野朋哉監督『脚の生えたおたまじゃくし』、『ニッポニテスの夏』、中里駿平監督『ツジキリヒト』)