SF作家星新一の初個展が世田谷文学館で開催、歴史と現在を見据え未来を生き抜く

これまでに1001話を超える現代の寓話を生み出し、日本が誇る世界的なSF作家として知られる星新一の展覧会が、6月27日まで世田谷文学館で開催されている。

星新一は、時代や風俗を特定せず、エッセンスを凝縮して読者の想像力を喚起させる独自のスタイルを確立したSF作家。現在のネット社会を予見するような過剰なまでの情報化社会や、人とロボットが共存する生活など、私たちが迎えている現代の社会から未来までまるで預言者のように鋭く描いている。

同展は、没後10年以上を経てなお揺ぎない人気の星新一にとって初の展覧会となる。会場では『ボッコちゃん』をはじめとするショートショートの代表作の草稿や、創作のために書かれた膨大な構想メモ、愛用品など約300点から、作家・星新一の素顔とその作品世界を紹介。また、星作品のイメージを広げ、数多くのファンに親しまれているイラストレーターの真鍋博、和田誠による表紙画、挿画の数々も展示される。

星新一作品が発する大きなエネルギーから、現在を深く知り、未来を描く力を養うことができるだろう。

『星新一展』

2010年4月29日(木・祝)~6月27日(日)
会場:東京 世田谷文学館
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日
料金:一般700円 高大生500円 65歳以上350円 ※中学生以下は無料

関連イベント

記念レクチャー
『星新一の父・星一(ほしはじめ)の仕事と生涯』

2010年5月30日(日)
会場:世田谷文学館1階文学サロン
時間:14:00~15:00(13:30開場)
講師:三澤美和(星薬科大学教授)
料金:無料(当日先着150名)

文学散歩
『星新一ゆかりの地を歩く−星薬科大学ほか』

2010年6月5日(土)
時間:14:00~16:00
定員:30名(事前申し込みによる抽選)
料金:500円

映画上映会
『花ともぐら』『ふしぎなくすり』『ようこそ宇宙人』『キツツキ計画』

2010年6月19日(土)~6月20日(日)
会場:世田谷文学館1階文学サロン
時間:14:00~15:00(13:30開場)
原作:星新一
演出:岡本忠成
料金:無料(当日先着100名)

記念講演会
『星新一を読むということ―<科学>と<文学>をめぐる旅』

2010年6月26日(土)
会場:世田谷文学館1階文学サロン
時間:14:00~15:00
講師:瀬名秀明(作家)
定員:30名(事前申し込みによる抽選)
料金:1,000円

(画像上:星新一(写真提供:新潮社)、画像中:SF同人誌「宇宙塵」関連資料、画像下:ボッコちゃん草稿)

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