日本で行われているイルカ漁の実態を描いたドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』の東京での上映が急遽中止されたことがわかった。
本来は6月26日から公開が予定されていたが、劇場あてに度重なる抗議の電話があったことや、抗議による街宣活動の予告が公開される東京・シアターN渋谷だけでなく、その本社である日本出版販売に向けて行われたことなどを受け、中止を決定したという。
『ザ・コーヴ』は、和歌山県の太地町で行われている立ち入りのイルカ漁を捉えた作品。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞するなど高い評価を得ている。
現在、シアターN渋谷以外の劇場での公開も協議中だが、配給元のアンプラグドによると何らかの形で上映を実現させる方向で検討しているとのこと。映画の内容について建設的な話の場がもたれることを祈るばかりだ。
『ザ・コーヴ』
2010年初夏、全国順次ロードショー予定
監督:ルイ・シホヨス
出演:
ルイ・シホヨス
リック・オバリー
ほか
配給:アンプラグド
(画像:©OCEANIC PRESERVATION SOCIETY. ALL RIGHTS RESERVED. )