2009年度の邦画界を席巻した映画『SR サイタマノラッパー』の小説版が、6月17日に太田出版から刊行される。
2009年に公開された『SR サイタマノラッパー』は、ライブハウスもクラブもレコード屋もない北関東のド真ん中、埼玉県深谷市を舞台に、ラッパーを目指す若者たちの姿を描いた青春映画だ。超低予算で作られた作品ながら、口コミで話題を呼び1年以上のロングランへ成長。6月26日からは第2弾となる『SR2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』の公開もスタートする。
同書は、監督の入江悠自らが小説化したもの。劇中では描かれなかった背景やサイドストーリーも大幅に加え、今の時代の「男子」が「自分の言葉」を見つける瞬間が真摯に描かれている。装画を人気漫画『デトロイト・メタル・シティ』の若杉公徳が手がけている点も見逃せないだろう。