佐藤雅彦ディレクション『これも自分と認めざるをえない展』、科学と芸術で自分発見

表現研究者の佐藤雅彦をディレクションに迎えた企画展『これも自分と認めざるをえない展』が、7月16日から11月3日まで六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。

より快適な暮らしを楽しむために個人を特定する技術や方法が急速に開発されている現代。それは言い換えれば、指紋や静脈といった人の「属性」が、自分自身から切り離され一人歩きする社会が身近に迫っていると言えるだろう。

同展はそんな発想をもとに、NHK教育番組「ピタゴラスイッチ」やアート作品「計算の庭」などで知られる佐藤雅彦が、大竹伸朗、アントニー・ゴームリー、緒方壽人といった、アーティスト、研究者、エンジニアなど国内外の様々な専門家の作品と共に、人それぞれの「属性」を発見する機会をつくる。

会場ではインタラクティブな映像や最先端のテクノロジーを駆使し、来場者の実際の身長、指紋、筆跡などを展示作品に取り込むことによって生まれる表象を鑑賞することができる。芸術表現と科学技術が交差する体験型の作品の数々を通して、自分自身の「属性」、更には「自分らしさ」「個性」といったものまで思索する、斬新な試みを体感することができるだろう。

佐藤雅彦ディレクション
『これも自分と認めざるをえない展』

2010年7月16日(金)~11月3日(水)
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京・六本木)
時間:11:00~20:00
料金:一般1,000円 大学生800円 中高生500円 小学生以下無料
休館日:火曜(11月2日は開館)

(画像上:メインビジュアル、画像中:アレクサ・ライト「After Image」、画像下:細谷宏昌+佐藤雅彦「Outline to go」photo:田村友一朗)

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