図らずして社会のアウトサイダーとなってしまった男女2人の交流を描いたラブストーリー『彼とわたしの漂流日記』が、6月19日より新宿バルト9ほか全国で公開される。
人生に絶望したサラリーマンのキムは、ソウルの中心を流れる川・漢江に飛び込み自殺を図るも失敗。目が覚めると、川の中にぽつんと存在する無人島に漂流していた。一方、漢江の対岸の高層マンションに引きこもる「わたし」は、唯一の趣味である月の撮影をしようとした瞬間、偶然にも孤島で暮らすキムの存在に気付く。そこから、2人の奇妙な文通がスタートする。
想像を超えたサバイバル能力で野生生活を送るキムを『シルミド』『トンマッコルへようこそ』のチョン・ジェヨン、独自のルールで風変わりに生きる「わたし」を『私の名前はキム・サムスン』のチョン・リョウォンが演じ、限定された空間でのひとりきりの演技という特殊な状況のなか、好演を見せている。
監督は、大ヒット作『ヨコヅナ・マドンナ』で韓国内の映画祭の新人監督賞を総なめにしたイ・ヘジュン。企画からシナリオ完成まで1年を要したという本作では、リストラ、自殺、引きこもりなど時代性のある社会問題をテーマに、社会とのつながり方を模索する都会の孤独な男女の交流を、時にせつなく、時にコミカルに描き出している。
『彼とわたしの漂流日記』
2010年6月19日より新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督・脚本：イ・ヘジュン
キャスト：
チョン・ジェヨン
チョン・リョウォン
配給：CJ Entertainment Japan
（画像：©2009 Cinema Service Co.,Ltd.All Rights Reserved.）
