歴史小説『のぼうの城』が野村萬斎主演で映画化、犬童一心と樋口真嗣のW監督作に

和田竜の同名小説を原作にした映画『のぼうの城』が、主演の野村萬斎をはじめ、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴の豪華キャストで製作されることがわかった。野村萬斎は『陰陽師II』以来7年ぶりの映画主演となる。

原作小説『のぼうの城』は、第139回直木賞にノミネート、2009年度本屋大賞2位を受賞するなど、歴史小説としては異例の40万部を超えるベストセラー作品。監督は『眉山』『ゼロの焦点』の犬童一心と、『ローレライ』『日本沈没』の樋口真嗣の2人を迎え、日本映画には珍しい共同監督体制で取り組む。

野村萬斎が演じる成田長親は、家臣・領民から「でくのぼう」を揶揄した「のぼう様」と呼ばれる城代。文字通りの「でくのぼう」でありながら、人を引き付ける魅力と底の知れない器を感じさせる成田長親の城、忍城を舞台に、天下統一を目指す豊臣秀吉方20,000人の大軍を指揮した石田三成を相手取り、たった500名の兵で抗戦を繰り広げる。

野村とあわせて発表になったキャストは、成田家一の家老であり朱槍皆伝の戦上手の正木丹波守利英役の佐藤浩市、丹波をライバル視する豪傑、柴崎和泉守役の山口智充、実戦経験はないながらも、軍略の天才を自称する酒巻靭負役の成宮寛貴。

なお、「映像化不可能」と言われた作品だが、北海道で建設中の舞台となる「忍城」を見た原作者の和田竜は、「その余りの巨大さに、感動を通り越して、ほとんど笑ってしまいました。僕が書いた数行のト書きのために、大の大人がブルドーザーを何台も持ち出して、土木工事までしてしまう。今さらながらに、「映画化不可能」の意味がリアルに身に迫ってくる思いでした。」とコメント。スケールの大きさにも期待が募る。

公開は2011年を予定。

※東日本大震災の影響により、公開日が2012年秋に変更されました(2011年4月22日追記)

『のぼうの城』

2012年秋全国ロードショー
監督:犬童一心、樋口真嗣
プロデューサー:久保田修、小川真司
脚本・原作:和田竜『のぼうの城』(小学館刊)
キャスト:
野村萬斎
佐藤浩市
山口智充
成宮寛貴
配給:東宝、アスミック・エース

(画像上:野村萬斎©2011『のぼうの城』製作委員会、画像中:佐藤浩市©2011『のぼうの城』製作委員会、画像下:原作『のぼうの城』©オノ・ナツメ)

  • HOME
  • Movie,Drama
  • 歴史小説『のぼうの城』が野村萬斎主演で映画化、犬童一心と樋口真嗣のW監督作に

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて