オーストリアのテクノレーベル「Cheap Records」などの主宰で知られるパトリック・パルシンガーが、ニューアルバム『impassive skies』を6月30日にリリースする。
パトリックは、レーベルオーナーとして数多くの名義で奇怪なサウンドを創出してきたほか、プロデユーサー、DJなど様々な顔を持ち、さらにはスタジオエンジニアとしても世界中に多くの信奉者を抱えている。信奉者の中にはあの「くるり」もおり、2007年に発表されたアルバム『ワルツを踊れ』は、ウィーンにある彼のスタジオでレコーディングされた作品だ。
本作はそんなパトリックの実に8年ぶりとなるオリジナルアルバム。坂本龍一との共作で知られる音響系ギタリストFenneszや、『WIRE』や『朝霧JAM』などに来日したエイブ・デューク、更には現代のジャズシーンにおいて屈指の存在である前衛トランペット奏者フランツ・ハウツィンガーなどトップミュージシャンたちがゲストとして参加。得意のエレクトロをベースにキャッチーなヴォーカル曲から音響系ロック、ダークエレクトロ、未来派ジャズまで横断した、上質なクライム・ムーヴィーを彷彿させる快作となっている。
patrick pulsinger
『impassive skies』(国内盤)
2010年6月30日発売
価格:2,400円(税込)
IDCA-1045
1. Grey Gardens(feat. Franz Hautzinger)
2. Rise and Fall(feat. G Rizo)
3. Future Back(feat. Fennesz)
4. Cache Wash
5. A to Z(feat. Theresa Rotschopf)
6. Thong(feat. Elektro Guzzi)
7. Blame it!(feat. Abe Duque)
8. Impassive Skies(feat. Fennesz)
9. Rise and Fall DUB
※9曲目は日本語盤のみのボーナストラック