今年没後100年を迎えたロシアの文豪レフ・トルストイの死の謎に迫る映画『終着駅−トルストイ最後の旅−』が、今秋公開される。
『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などで知られるロシアの文豪レフ・トルストイ。彼は晩年、財産分与などで妻ソフィヤとトルストイ信奉者たちが溝を深めていくことに悩まされ、82歳にして突然家出し、小さな駅で最期を遂げる。
本作は、トルストイが48年間連れ添った妻ソフィヤとの稀有な愛、そして理想主義的な若き秘書ワレンチンとトルストイの教えに心酔する無神論者の教師マーシャとの間に芽生えつつある愛、対照的な2つの愛の物語を核に描かれる。
監督・脚本は、『素晴らしき日』『ソープディッシュ』『恋の闇 愛の光』などのマイケル・ホフマン。キャストは、妻ソフィヤ役をヘレン・ミレン、トルストイ役をクリストファー・プラマー 、トルストイの秘書ワレンチン役をジェームズ・マカヴォイ 、ワレンチンが愛するマーシャ役をケリー・コンドンが起用された。
自然の美しいドイツのザクセン=アンハルト、ザクソニー、チューリンゲン、ブランデンブルクを舞台に、文豪トルストイを描く映画ではなく、愛の難しさを描いた映画であることに注目してほしい。
『終着駅−トルストイ最後の旅−』
2010年秋、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ 他全国順次公開
脚本・監督:マイケル・ホフマン
キャスト:
ヘレン・ミレン
クリストファー・プラマー
ジェームズ・マカヴォイ
ポール・ジアマッティ
アンヌ=マリー・ダフ
ケリー・コンドン
ジョン・セッションズ
パトリック・ケネディ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント