現代美術作家による写真・映像作品を紹介する『サイコアナリシス:現代オーストリアの眼差し』が、トーキョーワンダーサイト渋谷で8月1日まで開催されている。
同展では、ハプスブルグ朝による都市文化の爛熟から生まれた精神分析学(サイコアナリシス)を受け継ぎ、肉体と都市に潜む闇と狂気を見つめるオーストリアの現代美術家7組による写真、映像作品を展示する。フロイトとヴィトゲンシュタインに代表される人間の肉体と精神の深みに向かう新たな問いかけを現代アーティストが映像に置き換え、人間の生の姿と欲望を描き出す。
また、日本初発表となる作家も多く、うち2組の作家はトーキョーワンダーサイト青山:クリエーター・イン・レジデンスで滞在制作した作品を発表。キュレーターには欧州で高い評価を受けている写真家・古屋誠一と、ウィーンを拠点として世界各国で活躍するヴァルター・サイデルを迎えている。
なお、9月には熊本市現代美術館での巡回展も予定されている。
『サイコアナリシス :現代オーストリアの眼差し』
フロイト、ヴィトゲンシュタインを生んだオーストリア
肉体と都市に潜む闇と狂気を見つめて
2010年5月29日(土)~2010年8月1日(日)
会場:トーキョーワンダーサイト渋谷
時間:11:00~19:00(最終入場は30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
料金:無料
参加アーティスト:
ビッター / ヴェーバー
マリア・ハーネンカンプ
アグライア・コンラッド
ドリット・マーグライター
ウルスラ・マァイヤー
マルクス・シンヴァルド
アンドレア・ヴィッツマン
※シンポジウムシリーズも予定
詳細が決まり次第トーキョーワンダーサイトウェブサイトにてお知らせいたします。
(画像上:マルクス・シンヴァルド|Markus Schinwald "Ten in Love", 2006, 35 mm film on DVD, color, sound (4 min 37 sec) Courtesy of the artist and of Georg Kargl Fine Arts, Vienna、画像下:Ursula Mayer "Goldflames Out In The Sky" 2002, Still from the DVD, color, sound, (3 min 30 sec), Courtesy of the artist)