従来の日本美術・アートシーンのイメージの刷新を試みる展覧会『BASARA』が、8月4日からスパイラルガーデンにて開催される。
同展の企画とキュレーションを手掛けたのは現代美術家の天明屋尚。日本の伝統絵画を現代に転生させる独自の絵画表現に挑む天明屋は、自らの作品を「ネオ日本画」と命名しており、権威主義的な美術体制に対して絵で闘う流派「武闘派」を立ち上げたことでも知られる。
同展は、日本文化の側面に光を当て、日本美術史を大胆に脱構築することで、現代の日本文化と歴史軸を直結させる新たな試みに挑むもの。天明屋が「BASARA」と呼ぶ既成の価値観に捉われないその反骨精神溢れる美の系譜は、後の戦国乱世に登場した下剋上の芽生えとなり、「侘び」「寂び」「禅」「オタク」といった価値観の対極として掲げられる。
現代作家の作品はもちろん、縄文土器、金碧障壁画、変わり兜、織部茶碗、浮世絵、日本伝統刺青、劇画、デコ文化など、幅広い分野に渡る「BASARA」の遺伝子を継いだ作品を紹介する。
『BASARA』
2010年8月4日(水)~8月7日(土)
会場:スパイラルガーデン
時間:11:00~20:00
主催・企画・キュレーション:天明屋尚
出展予定作家:
池田学
伊島薫
井上雄彦
井上裕起
上田順平
歌川国芳
河鍋暁斎
金理有
三代目彫よし
SHIGE
田附勝
月岡芳年
辻野裕明
天明屋尚
豊原国周
中島靖貴
成田久
野口哲哉
HITOTZUKI (KAMI+SASU)
松山淳
丸若屋+上出長右衛門窯
村山留里子
山口晃
横尾忠則
料金:無料
オープニングレセプション
2010年8月4日(水)
会場:スパイラルガーデン
時間:19:00~21:00
料金:無料
(画像上:中島靖貴 タイム★マシーン rice burner 2009 Kawasaki Z400FX、漆、螺鈿、金、銀、FRP、鉄、畳 200×90×230cm 撮影:横山新一、画像中:SHIGE 不動明王 刺青作品、画像下:池田学 興亡史 2006 200cm×200cm 紙にペン、インク 撮影:宮島径 ©IKEDA Manabu Courtesy Mizuma Art Gallery)