現代アート作家の松浦浩之による個展『Super Acrylic Skin – Sweet Addiction』が、東京・銀座の東京画廊+BTAPで9月1日から開催される。
松浦は、近年国際的な注目を集めているアーティスト。元々はグラフィックデザインの業務に携わっており、1999年より「日本のキャラクター文化」をテーマに作品を制作し、2005年にアーティストへ転身。それ以降は絵画、立体、版画など作品の形式を広げながら、国内外で作家活動を行っている。
松浦の作品には、多彩なキャラクターが次々と登場し、それらは画面一杯にクローズアップした大胆な構図で捉えられる。それらのキャラクターは、含みのある表情で画面上に存在し、時には媚びるように、時には挑みかかるように、また時には冷淡に私たちを見ているようにも感じられる。本展では、今年に入ってから制作されたペインティングに加え、昨年から企画・制作を続けてきた立体大作も初めて発表が予定されており、松浦の新たな創作を見ることができる。
大量の複製イメージが生産される現代社会では、キャラクターは市場を通って日常生活に氾濫している。キャラクターを創り出すことを仕事としてきた松浦にとって、日々消費され忘れ去られていく彼・彼女たちは、空想でありながらも極めて身近な存在であったという。アクリルの肌「Super Acrylic Skin」を持つキャラクターたちは、外からは見ることのできない内面を有して画面内に立ち現われ、空虚な擬人像を脱して、その存在を主張する。
松浦浩之個展
『Super Acrylic Skin – Sweet Addiction』
2010年9月1日(水)~9月25日(土)
会場:東京画廊+BTAP(東京・銀座)
時間:火~金曜は11:00~19:00、土曜は11:00~17:00
閉廊日:日、月曜、祝日
オープニングレセプション
2010年9月1日(水)
時間:18:00~20:00
会場:東京画廊+BTAP
(画像上:“Apple” Acrylic on canvas 162 x 162 cm 2010 Courtesy of Tokyo Gallery + BTAP、画像下:“Cabbage Butterfly”Acrylic on canvas, ©110cm 2010 Courtesy of Tokyo Gallery + BTAP)