休館日の美術館を舞台にしたクロスカルチャーイベント『BLANK MUSEUM』が、8月26日から29日の4日間にわたり、東京・品川の原美術館で開催される。
会場となる原美術館は、1938年に竣工された邸宅を改装し1979年に開館した私立美術館。同イベントは、美術館の展示室や廊下、階段、屋上、芝生の庭など、館内をフル活用して行なわれるもの。参加は1日300人限定となっており、イベント開催中は宮島達男、森村泰昌、奈良美智などによる常設展示作品も閲覧が可能となっている。
初日の8月26日は、実験映画監督ケネス・アンガー作品上映と、灰野敬二とジム・オルークによるライブを開催。8月27日は美術館全体をブルーに染めた中で、デレク・ジャーマンの遺作となった映画『BLUE』の上映と、渋谷慶一郎とやくしまるえつこが出演する音とライティングのコラボレーションライブが行なわれる。
そして8月28、29日は、3組のパフォーマンスグループと4組のライブがひとつのタイムライン上で交互に行なわれる体験型イベント『LOOKING FOR THE SHEEP』が開催される。飴屋法水、東野祥子、ホナガヨウコらによるパフォーマンスと、伊東篤宏や山川冬樹、勝井祐二、山本精一、JOJO広重ら豪華ラインナップによるライブを一度に味わうことができる贅沢なイベントだ。なお、このイベントには1匹の羊がナビゲーターとして登場。羊と共に、予想もつかないカルチャーの宴に踏み込むという、実験的な試みに立ち会うことができるだろう。
プレイガイドでは一部イベントのチケット販売が既に終了しているが、東京・渋谷のアップリンクでは取り扱い中とのこと。開催が迫っているため、参加を希望する場合はチケットの入手を急ごう。
『BLANK MUSEUM』
2010年8月26日(木)~8月29日(日)
会場:原美術館(東京・品川)
『ケネス・アンガー / LUCIFER NIGHT』
2010年8月26日(木)OPEN 16:30 / START 17:30
ケネス・アンガー作品上映
上映作品:
『花火 Fireworks』(1947/15分)
『プース・モーメント Puce Moment』
『ラビッツ・ムーン Rabbit's Moon』
『人造の水 Eaux d'Artifice』
『快楽殿の創造 Inauguration of the Pleasure Dome
『スコピオ・ライジング Scorpio Rising』
『K.K.K. Kustom Kar Kommandos』
『我が悪魔の兄弟の呪文 Invocation of My Demon Brother』
『ラビッツ・ムーン Rabbit's Moon』
『ルシファー・ライジング Lucifer Rising』
『マウス・ヘブン Mouse Heaven』
『マン・ウィー・ウォント・トゥー・ハング Man We Want To Hang』
ライブ:灰野敬二+ジム・オルーク
料金:前売2,800円 当日3,300円
『デレク・ジャーマン / BLUE NIGHT』
2010年8月27日(金)OPEN 16:30 / START 17:30 / END 20:00
『BLUE』part1 上映
『BLUE』part2 インスタレーション
ライティング・インスタレーション:仲西祐介
出演:
渋谷慶一郎
やくしまるえつこ(特別出演)
料金:前売2,800円 当日3,300円
『LOOKING FOR THE SHEEP day1』
2010年8月28日(土)OPEN 14:00 / START 15:00 / END 20:00
パフォーマンス:
飴屋法水たち
東野祥子
ホナガヨウコ企画
ライブ:
伊東篤宏+山川冬樹
勝井祐二(音楽)+迫田悠(映像)
日比谷カタン
山本精一+JOJO広重(ゲスト:穂高亜希子)
ナビゲーター:
のぎすみこ(ひつじのさんぽ)
大石麻央(動物マスクの人体彫刻)
VJ:
BLANK MUSEUMスタジオ:
三代川達(ワタナベカズキ、シラヤナギタク)
料金:前売5,500円 当日6,000円
『LOOKING FOR THE SHEEP day2』
2010年8月29日(日)OPEN 14:00 / START 15:00 / END 20:00
パフォーマンス:
飴屋法水たち
東野祥子
ホナガヨウコ企画
ライブ:
エミ・マイヤー feat.Shing02
種子田郷+さとうじゅんこ
テニスコーツ
マイア・バルー
ナビゲーター:
のぎすみこ(ひつじのさんぽ)
大石麻央(動物マスクの人体彫刻)
Overture:JON(犬)
VJ:
BLANK MUSEUMスタジオ
三代川達(ワタナベカズキ、シラヤナギタク)
料金:前売5,500円 当日6,000円