脱税の罪で2007年から服役し、今年出所したベテランR&Bシンガーのロナルド・アイズレーが、ニューアルバム『Mr. I』を9月28日に発表する。
ロナルド・アイズレーは、1960年代からソウル/ファンクミュージックを中心とした様々なスタイルで活躍。特にそのメロウな持ち味で聴く者を魅了し、現代R&Bのルーツのひとつとなったアイズレー・ブラザーズ(the Isley Brothers)のフロントマンだ。今年自由の身になったばかりだが、すでにラジオで新曲“No More”を披露している。
今回はアイズレー・ブラザーズとしてではなく、ロンのソロ作になるとのこと。ロンは「今回は参加プロデューサーすべてが初顔合わせの者たちで、それぞれが私がやろうとしていることを見事にすくい取ってくれた」と語っており、リアーナやビヨンセの大ヒット曲を制作したヒットメーカーのトリッキー・スチュアートのほか、グレッグ・カーティスらが参加しているという。いかにも彼らしいバラード曲ももちろんあるが、“I Need You”という曲ではトリッキー・スチュアートによる2010年式の最新グルーヴにも挑戦したという。
さらに、なんとローリン・ヒルも参加。ロンは出所後のインタビューでも彼女に参加して欲しいとラブコールを出していたが、見事に実現したようだ。ローリンとは、あの名曲“(They Long To Be) Close To You”で以前にも共演していた作者の御大バート・バカラックのプロデュースでデュエットするという。ローリンは、正規のリリースでないにもかかわらず、先日ネット上にリークした未発表曲“Repercussions”でラジオ局の支持を集め、ラジオ・オンエアだけで今週の米BillboardR&Bチャートにランクインするなど今最もカムバックが期待されているだけに、この共演には大きな注目が集まりそうだ。
また、同じくゲスト候補に挙げていた人気ラッパーのT.I.の参加も“Money On Me”という曲で実現しているとのこと。ロンは、「このアルバムは今までの中でも最もすぐれた作品にしたかった」と語っており、並々ならぬ気合いがうかがえる。
(ニュース提供元:bmr.jp)