京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパスにて、9月23日から9月30日までショーケースイベント『NIPPON ARTNEXT 2010』が開催される。
会場の京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパスは、「藝術立国」を志す京都造形芸術大学と東北芸術工科大学が共同運営する新型アートカレッジ。今年10月に正式な開校が予定されている。
同展は、外苑キャンパスの「こけらおとし展」となるもの。京都造形芸術大学と東北芸術工科大学の「卒業生・学生精鋭」作品約40点に加え、両大学で教鞭をとるアーティストらによる展示が展開される。また、京都造形芸術大学ウルトラファクトリーにかかわるヤノベケンジをはじめ、椿昇による9メートルのペインティング作品『Jupiter』と『MOON WALKER』、名和晃平の公開制作など、まさに「日本のアートネクスト」であり、「美大のネクスト」を問いかける内容になるという。また、展示スペースをスタジオに見立ててのライブやトークセッションライブなどが繰り広げられる。
さらに連続シンポジウムとして、京都造形芸術大学教授で編集者・クリエイティブディレクターの後藤繁雄らが出演する日本の「アートネクスト」をめぐる評論家や、アーティストのトーク&ミーティングが日替わりで行なわれるほか、『NIPPON ARTNEXT アワード』の公開審査も開催。出品作品の中から『NIPPON ARTNEXT アワード』を授与し、受賞者は京都造形芸術大学が新たにスタートさせる上海のギャラリーで個展を開くチャンスが与えられるという。なお、出品者によるアーティストトークと両校の教員によるマラソンレビューなども行われる。
外苑からアートシーンを切り拓き、「日本アートネクスト」を世界へ向けて発信していくために、日本のアートはどこへ行くのか、アートができることは何なのか、生きぬけるアーティストの条件は何なのかといったアートについての議論を深める1週間だ。
『NIPPON ARTNEXT 2010』
2010年9月23日(木・祝)~9月30日(木)
会場:京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパス
時間:10:00~18:00
入場:無料
※初日18:00~20:00にオープニングパーティを予定
関連イベント
連続シンポジウム
『シンポジウムI』
2010年9月23日 (木・祝日)
時間:15:00~17:30
出演:
浅田彰
椿昇
後藤繁雄
『シンポジウムII』
2010年9月25日(土)
時間:18:00~20:00
出演:
名和晃平
小谷元彦
小崎哲哉
後藤繁雄
『シンポジウムIII アートネクスト』
2010年9月27日(月)
時間:15:00~18:00
出演:
大庭大介
ヒョンギョン+
八幡亜樹
松下徹
『シンポジウムIV コミュニティとアート(山形プロジェクト)』
2010年9月29日(水)
時間:15:00~20:00
出演:
馬場正尊
中村政人
佐藤直樹
宮本武典
『シンポジウムV 日本画の〈NIPPON〉を語ろう』
2010年9月30日(木)
時間:15:00~18:00
出演:
三瀬夏之介
中村ケンゴ
山本太郎
『NIPPON ARTNEXT アワード』
2010年9月28日(火)
時間:15:00~18:00
審査員:
田中杏子(『Numéro TOKYO』編集長)
内山光司((株)GT INC. 取締役 兼 クリエイティブ・ディレクター)
片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
中山ダイスケ(アーティスト、東北芸術工科大学教授)
箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)
『アーティストーク・マラソンレヴュー』
2010年9月24日(金)
時間:15:00~18:00
モデレーター:
後藤繁雄
宮本武典
『オニ×岩井天志 トーク&ライブ』
2010年9月25日(土)
時間:16:00~18:00
『名和晃平公開制作ライブ』
2010年9月26日(日)
時間:昼頃より予定
※各イベントはオープンプログラムのため参加無料
出品者(括弧内は展示作品):
ヤノベケンジ『ラッキードラゴン』
椿昇『MOON WALKER』『Jupiter』
名和晃平『新作ペインティング作品公開制作』(9月26日(日)午後より)
三瀬夏之介『13メートル超級の巨大新作屏風』出展
原高史『ペインティングと海外でのプロジェクト映像を展示』
屋代敏博『銭湯シリーズの新作を発表』
岩井天志『「オニ(元あふりらんぽ)」のライブをプロデュース』
(画像上:ヤノベケンジ「ラッキードラゴン」2009、画像中:椿昇 Moon Walker 2009、画像下:名和晃平)