犬童一心と樋口真嗣のW監督作品として2011年に公開される映画『のぼうの城』。同作のヒロインとなる甲斐姫を、時代劇初挑戦となる榮倉奈々が演じることがわかった。
原作小説の『のぼうの城』は、『第139回直木賞』にノミネート、2009年度本屋大賞2位を受賞するなど、歴史小説としては異例の40万部を超えるベストセラー作品。「でくのぼう」を揶揄した「のぼう様」と呼ばれる主人公・成田長親役を野村萬斎が演じるほか、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴らがキャストに名を連ねている。
「のぼう様」が密かに想いを寄せる甲斐姫は、忍城当主・成田氏長の娘。誰もが見とれる美しい外見を持ちながら、百姓の仇打ちのために自ら刀を握る男勝りな一面を持っている。撮影に向けて榮倉は、乗馬練習や合気道の練習に取り組んでおり、8月末の撮影初日から早速華麗な乗馬シーンを披露している。
榮倉は「乗馬や合気道の練習、犬童監督、樋口監督に勧めて頂いた黒澤明監督の作品を見たりしているうちに、すっかり自分自身が戦国時代のファンになっていました。実際、北海道の巨大なオープンセットに初めて足を踏み入れた瞬間、そのスケールの大きさにテンションがあがりました。緊張や不安よりも、楽しみ、ワクワク感でいっぱいです。」と意気込みを語っている。
なお、北海道に再現されたロケ地では、本隊の撮影や映画の見所のひとつとなる特撮パートの撮影が進行予定。4000人にも及ぶエキストラやボランティアの協力も得ながら、完成に向けて制作が進められている。
※東日本大震災の影響により、公開日が2012年秋に変更されました(2011年4月22日追記)
『のぼうの城』
2012年秋全国ロードショー
監督:犬童一心、樋口真嗣
プロデューサー:久保田修、小川真司
脚本・原作:和田竜『のぼうの城』(小学館刊)
キャスト:
野村萬斎
佐藤浩市
山口智充
成宮寛貴
配給:東宝、アスミック・エース
(画像:©2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ)