故・佐藤泰志の未完小説を映画化『海炭市叙景』、谷村、加瀬出演で音楽はJ・オルーク

故・佐藤泰志の幻の小説を映画化した『海炭市叙景』が、12月から渋谷ユーロスペースほか全国で公開される。

本作は、村上春樹、中上健次らと並び評されながら文学賞に恵まれず、90年に自らの命を絶った不遇の小説家・佐藤泰志の遺作となった未完の短編小説を映画化したもの。佐藤と同じ北海道出身の映画監督・熊切和嘉が、遺された小説の中から5篇を選び、脚本の宇治田隆史と共にモザイクを組み合わせるかのように、「海炭市」とそこに生きる人々の姿を浮かび上がらせた。

撮影は「海炭市」のモデルとなった函館で行われ、谷村美月、元野狐禅の竹原ピストル、加瀬亮、あがた森魚、村上淳、南果歩、小林薫など豪華なキャストが集結。音楽はジム・オルークが担当し、バラバラだったそれぞれのテーマをひとつに紡ぐような楽曲を奏でている。

12月からの全国公開に先駆け、11月には函館で先行公開される。

『海炭市叙景』

2010年11月より函館で先行ロードショー、12月上旬より 渋谷ユーロスペースにてロードショー
監督:熊切和嘉
原作:佐藤泰志
脚本:宇治田隆史
音楽:ジム・オルーク
キャスト:
谷村美月
竹原ピストル
加瀬亮
三浦誠己
山中崇
南果歩
小林薫
ほか
制作・配給:スローラーナー
北海道配給:シネマアイリス

(画像:©2010佐藤泰志/『海炭市叙景』製作委員会)

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