ピンク映画の歴史と現在を浮き彫りにするピンク映画カルチャー誌『PINK HOLIC』が、9月10日にトライワークスから刊行された。
これまで多くのファンを魅了し続けてきたが、老朽化に伴い今年8月に58年の歴史に幕を閉じたピンク映画館「上野オークラ劇場」。しかし同劇場はピンク映画館としては異例の新館オープンという新たなスタートを切り、往年のファンはもちろん若い映画ファンや女性ファンなど新たな層から反響を得ている。
同書は、同劇場のリニューアルに際し、ピンク映画の唯一の専門誌『PG』と、日本映画専門サイト「HOGA HOLIC(ホウガ・ホリック)」が連動して制作されたもの。ピンク映画の名匠・小川欽也の独占インタビューから、1960年代から2000年代に至る業界関係者や映画監督らによる生きたピンク映画史の証言も年代を追って収録。海外や若者層に広まるピンクカルチャーも特集し、ピンク映画の最前線に迫る。
上野オークラ劇場新館をはじめ全国のミニシアター、成人映画館での発売のほか、一般へのネット通販、一般書店での発売も順次スタート。上野オークラ劇場の功績を振り返り、新たなピンク映画を盛り上げる1冊だ。
『PINK HOLIC』
2010年9月10日発売
価格:1,200円(税込)
発行:トライワークス