身体の動きと美術の、密接で創造的な関係に注目した展覧会『もっと動きを:振付師としてのアーティスト』が、10月11日まで広島市現代美術館で開催されている。
パフォーマンスやダンス、演劇の要素を、絵画、写真、映像、インスタレーションなど、美術表現の形態と融合させる革新的な試みは、戦後美術の中で様々に行われてきた。その中でも特に近年は、身体を表現手段にインスピレーションを得ることでパフォーマンスと美術の枠組みを横断し、その関係性を再解釈した展開が活発になっている。
本展は、身体の動きを作品に取り入れたパイオニアから若手作家の試みまで、異なる年代のアーティストによる活動を紹介。身体の動きの要素を素材に、ユニークな美術作品を生み出していく創造的で越境的試みとなっている。
展示室という劇場で、アーティストたちは美術作品の形式や展覧会の慣例を問いかけながら、作品と場所、演者と鑑賞者との間にユニークな関わりを築いていく。
『もっと動きを:振付師としてのアーティスト』
2010年7月31日(土)~10月11日(月・祝)
会場:広島市現代美術館
時間:10:00~17:00(※入館は閉館の30分前まで)
参加作家:
ヴィクトル・アリンピエフ
ウィレム・デ・クーニング
橋本聡
今村哲
ジョーン・ジョナス
ヤンドゥ・ヂョン
イヴ・クライン
ブルース・ナウマン
ロビン・ロード
澤登恭子
白髪一雄
田中敦子
休館日:月曜日 ※9月20日、10月11日(月・祝)は開館、9月21日(火)は休館
料金:一般1,000円 大学生700円 高校生500円
(画像上:ブルース・ナウマン《Slow Angle Walk(Beckett Walk)》1968 courtesy Electronic Arts Intermix(EAI), New York.、画像中:橋本聡《投石》2009 courtesy of the artist、画像下:今村哲《腹、減る》2008 courtesy of Kenji Taki Gallery)