音楽ライブ用の音響システムを使用し、大音量で映画を上映するイベント『爆音映画祭』の横浜版となる『爆音映画祭@横浜』が、10月23日から横浜・黄金町シネマ・ジャック&ベティで開催される。
東京・吉祥寺バウスシアターを拠点に行なわれている同イベント。映画の本質である映像と音を効果的に活かした作品を幅広く選択し、他に例を見ない映画祭として話題を集めている。昨年9月に行なわれた『金沢映画祭』に続いて行なわれる今回の地方出張上映からも、全国的な広がりを感じることが出来るだろう。
爆音上映のラインナップは、ダリオ・アルジェント監修版『ゾンビ』をはじめ、野村芳太郎監督版の『八つ墓村』、ライブドキュメンタリー映画『77 BOADRUM』、ダリオ・アルジェント監督作『サスペリア』など、ホラー作品やライブドキュメンタリーなど「爆音上映」ならではの楽しみ方が可能な全18作品。なお、「爆音上映」が行なわれるのはシネマ・ベティのみとなっており、併設されるシネマ・ジャックでは「恐怖の映画史」「アナログばか一代」と題された特集上映が公開される。なお、この2特集の作品は通常上映となる。
今回の横浜上映では、会場となる「シネマ・ベティ」用のサウンドシステムをバウスシアターと同じスタッフが設置。バウスシアターとは機材も劇場の広さも違うため、シネマ・ベティならでの音響を体感することができる。
会期中はトークイベントや湯浅学によるレコード講座も開催予定。詳細はオフィシャルウェブサイトからチェックしてみよう。
『爆音映画祭@横浜』
2010年10月23日(土)~10月29日(金)
会場:神奈川県 横浜 シネマ・ジャック&ベティ
シネマ・ベティ上映作品(爆音上映):
『ゾンビ ダリオ・アルジェント監修版』(監督:ジョージ・A・ロメロ)
『4匹の蠅』(監督:ダリオ・アルジェント)
『スキャナー・ダークリー』(監督:リチャード・リンクレイター)
『半分人間 アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン』(監督:石井聰亙)
『アジアの逆襲』(監督:石井聰亙)
『カリガリ博士とダウザー・ライヴ』(監督:ローベルト・ヴィー)
『サスペリア』(監督:ダリオ・アルジェント)
『サスペリア・テルザ 最後の魔女』(監督:ダリオ・アルジェント)
『友川カズキ 花々の過失』(監督:ヴィンセント・ムーン)
『NOISE』(監督:オリヴィエ・アサイヤス)
『ゼイリブ』(監督:ジョン・カーペンター)
『77 BOADRUM』(監督:川口潤)
『ビヨンド』(監督:ルチオ・フルチ)
『八つ墓村』(監督:野村芳太郎)
『Phew Live(Phew Videoの上映あり)』(監督:ルチオ・フルチ)
『CURE キュア』(監督:黒沢清)
『四谷怪談 お岩の亡霊』(監督:森一生)
シネマ・ジャック上映作品(通常上映):
『霊感のない刑事』(監督:篠崎誠)
『カルティキ 悪魔の人喰い生物』(監督:リカルド・フレード)
『顔のない悪魔』(監督:アーサー・クラブトゥリー)
『デビルズ・ビレッジ 魔神のいけにえ』(監督:コスタ・カライアニス)
『双頭の殺人鬼』(監督:ジョージ・P・ブレイクストン)
『怪談せむし男』(監督:佐藤肇)
『蛇娘と白髪魔』(監督:湯浅憲明)
『アル・グリーン Gospel According to Al Green』(監督:ロバート・マッジ)
『サン・ラー ジョイフル・ノイズ』(監督:ロバート・マッジ)
『悪魔とダニエル・ジョンストン』(監督:ジェフ・フォイヤージーグ)
『AA 音楽批評家:間章』(監督:青山真治)